法人税のご質問の回答です。税理士試験受験勉強のお役に立てれば幸いです。
ただし実務での見解は必ず税務署へ確認をされますようにお願いします。
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◆過去の投稿 |
講師もみんな受験時代はみなさんと同じ |
●質問 ★合格の為の知識量って講師レベルのものが必要なの? |
専門学校の講師は、試験合格時に、講師として教えられるだけの知識を持っていたのでしょうか。 (あのくらいの知識がないと合格できないとすると、少し気が重くなります。) |
●回答 |
キッパリ! 持っていません(笑)、安心してください♪ どんなに成績の良かった生徒であっても、 どんなに勉強熱心な人であっても、 どんなに長い間勉強されていても、 教壇に立つまでは、アマチュアです。 1年目の先生は、ここで頭を打つ人が結構いらっしゃいます。 受験生時代に成績が良ければ良いほど、講師になってから凹みます。 先輩の先生よりも受験生時代の成績が良かったりすると、自分はよく知っていると思いがちです。 しかし、コレは何で? ココは? あれは? こうなったら? って、ホントに基本的なことを訪ねても、全くわからないものなんです。 「公益法人等」の等って具体的に何? 「所得金額」と「所得の金額」ってどう違うの? 「課税標準である所得金額」と「所得金額」とどう違うの? 素人にわかるように説明して♪ 「課税標準」が説明できたら「課税客体」って何? 「税引後当期利益」から出発するのは何故? 根拠は? 「税引前当期利益」からだったらダメなの? 計算過程で円未満を切り捨てるタイミングとその根拠は? 交際費と寄附金ってどう違うの? 一言で言及♪ 交際費の計算パターンと条文が違うのは何故? 根拠は? ・・・・などなど・・・。 必要なものもたくさんありますが、どれも受験生が試験には直結しないまでも疑問に思うことばかりです。 試験では聴かれなくても、受験生に聴かれたら答えなければいけませんし、基本的な仕組みをちゃんと理解していないと、それは人には伝わりません。 すると、めちゃめちゃ勉強しないといけないことに気づきます。 プロとアマチュアの違いに愕然とします。 私の1年目の年は、平均睡眠時間は3時間でした。 毎日、専門書をコピー(表裏300枚くらい)したものを読み進み、何度も何度も板書と授業の流れを考えて、わからない事は徹底的に調べて裏をとり・・・。 1日に読むべきページ数が300ページくらいあるんです。 ・・専門書の斜め読みです(笑)。 でも、毎日調べていると案外できるようになります。 殆どの専門書では、そこに何が書いてあるかが解るようになりますので、それを確認するように読む感覚になります。 当時は必死でした・・。 講師になりたての頃の法人税の勉強量は、受験生時代の3〜4倍あったのではないかと思います。 でも、暗記作業ではありませんので、何時間でもストレスなくできました。 でもね・・・実は、 講師の知識量より受験生の方がスゴかったりするんですよ。 講師は、何でそうなるのか?ってことを良く知ってるだけで、どんどん忘れる項目はみなさんと同じペースでどんどん忘れるんです・・・、で暗記作業とかはしませんから、忘れっぱ なしなんです(笑)。 授業の前に思い出して、授業終われば、忘れていきます(笑)。 それと、実務経験がない講師であれば、実務的なことは、案外素人なんですよ。 時価とか・・損益の計上時期(引渡基準とその特例・通達)等は、案外どんなときにどうすればいいか具体的に手続きをどうすればいいかとか、圧縮記帳とかでも、どうやって要件を揃えるのか?とかは具体的には知らないと思います。 そういったことは、実務されながら勉強されている受験生の方がよく知ってますよ(笑)。それも必要な知識ですよね。 要は『試験に合格するための勉強を教えるプロ』としての知識量を持っているというだけなんです。 そういう意味ではとてもニッチな知識量ですね(笑)。 だから講師といって知識がある(スゴイ人の)ように見えるのは、実は過大評価です(笑)。 それに、受験生時代は何がなんだかわからずに理論覚えて、 「う〜ん、大体このへんかな・?時間ないし、もういいや!」 な〜んて、適当に応用理論書いてたりもしましたよ(笑)。 講師もみんな受験時代はみなさんと同じことに悩み、同じ事を経験しています。 勉強法とか努力量が実力を生み出す世界ですから、決して特別ではありませんよ。 だから安心してください(笑)。 |
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