|
☆ 簿記論 ☆
|
第50回 匿名希望さんより 2002/12/2投稿 |
学校:大原 クラス:通信 年数:1年 |
|
税理士に対する憧れなどから税理士受験を始めたという話は良く耳にしますが、私の場合は、ただなんとなく始めた日商簿記の勉強からそのまま税理士試験の簿記論の勉強を始めました。
それほど税理士に対する思い入れというものもありませんでしたので、勉強を始めた当初はあまり一生懸命勉強することも有りませんでしたが、勉強を進めていく過程で自分の負けず嫌いの性格から自然と勉強にも熱が入り、最終的には合格を手にすることが出来ました。
参考になるかどうか分かりませんがこれから簿記論の合格を目指す方のために私の勉強方法を紹介させていただきます。
1、入門期
簿記論の勉強を始めるにあたり日商簿記2級程度の知識がまず必要となりますが、私の場合、日商簿記1級の勉強をした経験があったため、簿記論受験にあたってのいわゆる入門期というものは特になかったような気がします。ただ入門期がなかったとはいえ、それはあくまでも税理士試験の簿記論の勉強に関しては、という意味であり、広い意味での簿記の勉強ということでいえば、日商検定の勉強で十分な基礎力を養ったように記憶しています。
この時期には特に難しい問題を解くということは全くせず(そもそもそれほど難しい問題がない)また、どういう勉強方法をとろうかと考えることも特に有りませんでした。与えられた問題を軽く流す程度の勉強だったと思います。
2、実力養成期
ある程度基礎力がついてくると、時間配分を考えて問題を解くようにする方がほとんどだと思いますが、私の場合は全く違いました。どんな問題であってもじっくり考え、自分の納得がいく答えを出すまでは絶対に模範解答を見ない、という勉強を繰り返しました。制限時間30分程度の問題であっても、3、4時間もかけて問題に挑んだことが何度も有りました。今思うと効率の悪い勉強方法だったような気もしますが、自分の性格上、時間配分の関係から手をつけない問題が出てくるようなことは許せず、どんな難問・奇問でも自分なりの答えを出すよう努力しました。
私は通信教育で勉強していたため、時間に縛られて問題を解くという環境になかったせいもあり、多少偏った勉強方法になっていたのかもしれません。
3、直前期
直前期になっても、私は自分の勉強スタイルを変えることは有りませんでした。時間を計って問題を解くことは全くせず、常にマイペースの勉強でした。直前期にこなす問題は難問が多く、本来は手をつけてはならない問題などを見抜く練習をしなければならないのかもしれませんが、私はそういった手をつけてはならないような問題までも何時間もかけても解答を出そうとしました。
常に考え抜く勉強を貫いたため、他の受験生よりこなした問題量は少なかったと思いますが、中身の濃い勉強を心がけていたためあまり気になりませんでした。2時間という限られた時間内で本試験並みの問題量を解いたのは、本番の試験をいれても数えるほどしかないと思います。
かなり変わった勉強方法で合格を手にしましたが、一番の勝因は周囲の勉強方法に惑わされることなく、自分が納得の行く勉強方法を最後まで貫いたことだと思います。これから合格を目指す方も自分にあった勉強方法を出来るだけ早く見つけ、それを信じて頑張ってください。
|
|
|