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子育てしながら勉強するお母さんのための知恵袋

子供を寝かすのは夜8時

 ここでいう子供とは・・・1歳半から5歳くらいまでの子供(小学校へ入る前のお子さん)がその対象となります。

 子育てしながら勉強するお母さんの最大の悩みは勉強時間の確保です。

 勉強時間を確保するには、夜子供に早く寝てもらう。これに限ります。

 子供の睡眠時間は、夜8時〜翌朝8時(12時間)の間の10時間程は最低限必要です。幼稚園などへ通園しているのであれば、それなりに早く寝かしつける習慣はできあがるのですが、夏休みや冬休みであったり、幼稚園などへ通園していない・・・となると、なかなか早く寝てもらえないものです。

 毎日の勉強時間を確保するためには、まずこういった習慣が大切となりますので、特に規則正しい生活を心がけるように努力しましょう。

 子供の目標睡眠時間は10時間〜12時間です。大人の睡眠時間は5時間〜8時間です。両者の時間の差を見ると最低2時間〜最大7時間の差があるのがわかります。

 最大7時間といってもこれは数値の上では確認できる時間ですが、実際には不可能な時間となります(5時間の睡眠時間では子育ての疲れはとれませんから・・)。

 どういったふうに時間を確保するのかを下記に記載しますので、自分の生活にあてはめられるかどうかの参考にしてみてください。

帰宅:5時30分までに公園より帰宅 → そのままお風呂へ一緒に入る

食事:7時までに準備を済ませ8時の消灯目指して食べさせる

自分:7時50分〜8時10分くらいまで、絵本を読んで消灯の準備へ

子供:8時10分消灯〜8時30分睡眠状態

自分:8時30分〜9時までに片づけなどの家事残務をする

自分:9時〜12時まで勉強(2〜3時間の勉強時間確保)

自分:12時〜翌朝6時30分まで睡眠(約6時間30分の睡眠時間確保)

自分:6時30分〜弁当作り・朝ごはん・食事〜8時に幼稚園へ送り迎え

朝8時〜夕方5時までの時間は基本的に家事や子供のための時間となりますが、子供が幼稚園へ行く送り迎えの間の細切れ時間がある方は、勉強することも可能ですね。

通学・ウェブ・ビデオは無理!・・だが、カセットであれば・・・。

 上記でもおわかりのように、1日の勉強時間は3時間〜5時間が限界です。
 この勉強時間は復習時間ではなく、聴講する時間も含まれます。。。ということは、通学講座は絶対無理!ということで、税理士試験を休業してしまうお母さんがたくさんいらっしゃいます。
 ところが!大手専門学校での通信講座の中にはカセットコースなる強い味方があります。資格の大原税理士講座でのパンフレットにも記載してありましたが・・・。

【1回の講義時間の目安】
・教室通学・・・・・・・・・・3時間
・ビデオ通学・・・・・・・・・2〜3時間
・WEB、DVD、ビデオ・・・2時間
・カセットマスター・・・・・・1時間30分
[資格の大原 税理士講座パンフレットより抜粋]

 上記のうち、カセットマスターでの受講ですと、週2回授業がある講座でも下記のような勉強スタイルが確立されるのではないでしょうか?

[勉強時間1日3時間前提]

内容
カセット聴講 1:30 1:30
計算復習 1:00 1:30 1:00 1:00 1:30 1:00 2:00
理論復習 0:30 1:30 2:00 0:30 1:30 2:00 1:00


また、週1回授業の講座であれば、もっと復習時間が確保できますので、更に時間がとれない方用にスケジュールを組んでみました。

[勉強時間1日2時間前提]

内容
カセット聴講 1:30
計算復習 1:00 1:00 1:00 1:00 1:00 1:00
理論復習 0:30 1:00 1:00 1:00 1:00 1:00 1:00


なかなか寝てくれない子供達

 最低1日2時間のまとまった時間が確保できれば、勉強ができる!ことはおわかりいただけたと思います。だんだん勇気が沸いてきました。

 ・・・・でも、基本は子供を8時に寝かしつけなければその2時間の確保は危ういものとなります。あくまでも基本は8時に寝かしつける。そういった習慣を作り上げていくことからすべてが始まります。

 といっても、なかなか子供は寝てくれなかったりします。雨が降った日なんかは公園で思いっきり遊んでいませんので、なかなか目を閉じて寝ようとしてくれません。どうすればいいのでしょうか?思わず、焦りから「早く寝なさい!」と叱ってしまうこともあるかと思います。

 子供にとっても睡眠や就寝時間はその習慣で確立されていくものです。夜は怪獣やおばけが出てくるかもしれませんので、好奇心旺盛の子供にとっては興奮してワクワクしてしまう時間でもあります。子供心を分析すると、お化けや怪獣が出てくるかもしれない・・・・から起きていたい・・・怖い・・・けど、・・けど、お母さんが横にいるから大丈夫!というところだと思います。

 子供がなかなか寝られないのは一番に、『目をぱちくり開けている』からです。不安や好奇心から、自分ではなかなか目を閉じようとは思わないから。

 ちゃんと目をつむってしばらくするとしっかり熟睡してくれます。子供が自分から目を閉じようと努力をするようにしてあげれば簡単に寝てくれるようになります。


寝なければいけない時間

 子供にとって『時計や時間』とは、『体内時計』というものがあるのみです。時計を自分で見ることや時間を意識することはまだできません。大人が時間を教えてもその時間が遅い時間なのかどうかはわかりません。お母さんが、『もう10時よ!早く寝なさい!』といっても、10時がどういう時間かがピンとこないのです。

 大人は10時に寝る=(イコール)起床時間は7時=(イコール)9時間しか睡眠時間がない=(イコール)寝不足で朝起きられないかも知れない。

という時間の計算がすぐできます。


 子供が『もう遅い時間で早く寝なければ大変なことになるかもしれない!』と自分で思うような情報を与えてあげるという手段があります。

〜ピロリー〜ロリ♪ピロリロリロ〜

と、9時くらいから11時くらいの間に聞こえてきたりしませんか?

 都心にお住まいの方であれば、夜泣きラーメンのチャルメラの音です。

 あの音は段々家に近づいてきてやがて遠くに行ってしまいます。

『ピロリー〜ロリ♪ピロリロリロ〜』

・・・と聞こえてきたときに子供がまだ起きていたら・・・・

「あっ!ピーひょろのおじさんだ!○○ちゃんを連れにきたかもよ!」

「夜遅くまで起きて寝ない子供をお仕置きに来た〜」

「ピーひょろのおじちゃんはとっても強いからパパやママが許してくださいってお願いしてもダメって連れていってしまうから、電気を消して早く寝なさい!」

・・・と言います。

これを繰り返していると、子供は『ピロリー〜ロリ♪』というチャルメラの音が聞こえてくるだけで、もう寝なければいけない時間であることを自覚すると共に、連れて行かれては困りますので、すぐに電気を消して寝たフリだけでもしようと努力するようになります。

 チャルメラの音が聞こえてこない地域の方は、他に聞こえてくる何かの音を利用して、子供に夜の時間の認識を与えてあげてください。


目を閉じる努力(お話編)

 好奇心旺盛な子供達は夜になるとなかなか目を閉じてくれません。夜の好奇心は『おばけ』『怪獣』への憧れから怖いけど見てみたい。というものです。
 ここで、注意しなければならないのは、真っ暗な暗闇の中に『おばけ』が出てくることを強調してはいけません。電気を消して寝られないようになってしまいます。大切なのは、よい子には『悪いおばけ』は現れないということを徹底すると共に、電気をつけていても『怪獣』や『おばけ』はやってくる。ということにしておく必要があります。

 上記の『子供を寝かすのは夜8時』の章で、7時50分から8時10分までの間に絵本を読んだりお話をしたりして、消灯の準備を始めます。その時にこんなお話なんかしてみてはどうでしょうか?

目玉の鬼六(3歳〜)

闇の帝王(1歳半〜)

目を閉じる努力(自立編)

 子供が寝てしまわなくても、夜の勉強時間を確保するテクニックもあります。通常子供は真っ暗な部屋の中で独りにされると怖がります。パパやママが隣で一緒に寝てくれるから安心して寝ることができます。
 どうして怖いのかというと、もしも『おばけ』や『怪獣』が現れたらどうしていいかわからないからです。

 そこで、こういう事を言ってみて、もしも子供が納得してくれたら寝る前ででも勉強することが可能になります。

 ママ、今からやらなくちゃいけないことがあるから、あっちの部屋に行くね。でも、『おばけ』や『怪獣』は玄関から入ってくるから、あっちの部屋で『おばけ』や『怪獣』が入ってこないようにちゃんと見張っといてあげるから、その間にちゃんと寝られるかな?もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)だから、おっきくて強いから大丈夫だよね?

 もし、怪獣が入ってきてやられそうになったら○○ちゃんを呼ぶからそのときは、○○○に変身して戦って、ママを守ってね。

 大丈夫?

 ここで、子供がその気になったら、『じゃぁ、見張りに行ってくるね。おやすみ。』

 と、ベッドを出ます。

 可能であれば、隣の部屋にちゃんといるようにして、自分の勉強する姿が戸などの隙間からでも少しだけ見えるようにしておいてあげます。

 子供の精神状態が特に安定しているような日であれば、子供も『お兄ちゃん』や『お姉ちゃん』という憧れの言葉に勇気を出して自立してみようと思います。
 ただし、子供の精神状態が甘えたいという気持ちの強いときには、活用できないテクニックとなります。ここで注意していただきたいことは、独りで寝ることを決して強要してはいけません。本人が独りで寝ることに挑戦してみたいという気持ちを芽生えさせて、そして安心感を与えた上で後押ししてあげるのがその理想となります。

親を見て子は育つ

 『親を見て子は育つ』と言う言葉を聞いたことがあると思います。お母さんやお父さんが受験勉強を毎日頑張っているという姿を子供に具体的に見せるということは、子供の教育のためにも有効な姿だと思います。

 例えば子供が『ひらがな』や『数字』を机の上で書く練習などをするときには、お母さんの勉強道具も一緒に出しておいて、子供の勉強を見てあげながら自分の勉強も一緒にすることは可能なことです。

 ○○ちゃんも頑張って今からお勉強するからママも頑張って一緒にお勉強するね。と言って一緒にやれば、子供も独りでやるよりも頑張れると思います。子供はそういった親の姿をなんでも真似たがります。


 どのような勉強ができるかを下記に列挙してみます。

【理論】

・覚えた理論のタイトルあげの練習

・内容の理解と確認


【計算】

・テキスト読みを通しての内容の理解や注意事項の確認


【その他】

・訂正があった場合のテキスト等への修正作業

・追加プリントなどの切り張りの作業

・その他(
募集中♪

 主役はあくまでも子供の勉強となるでしょうから、大きな項目の練習などはできません。しかし、勉強の中にも雑務は存在しますので、子供の勉強を見てあげながらその横ででもできる作業を残しておくのも有効な時間の使いかたとなります。


子を見て親も育つ

 子育てをしていて実感するのは、『親を見て子は育つ』という格言は、その逆もあるんだな〜ということによく直面することです。つまり『子を見て親も育つ』ということです。

 子育てを通して子供に教えられることは多々ありますが、その中に学習について教えられることが結構あります。

 子供はその成長過程の中で様々なことを短期間で学習しています。知能はまだ大人のようには発達していませんし、経験も少ないので考える力というものはあまりありません。そのような未経験の中で、数の概念、日本語の構成や単語、色、音楽などなど。たったの1年ほどでもびっくりするくらいの情報量を記憶していきます。とても今の我々大人には真似のできないような情報量を記憶していきます。これは暗記能力が発達しているためなのでしょうか?

 脳の吸収が大人とは違うから・・・と一言で片づけるのではなく、よ〜く子供の記憶する姿を観察してみてください。下記のことに気づきませんか?

・興味を持つ

・集中力

・反復練習

 子供は上記の学習のために必要なことをその本能で実践しているように思えるのです。


【興味を持つ】

 まず、興味のあることに関しては、徹底的に色々な疑問を聞いてきませんか?そしてそれを教えてあげると、まず自分の力で考えようとします。しかし、自分の力で考えても解らないような難しい事であると認識した瞬間からその言葉をとりあえず暗記(マル覚え)しようとします。


【集中力】

 特にテレビを見ているときや何かを観察しているときに『○○ちゃん!』と呼びかけても無視されることがよくあります。聞こえているのかな?と思いきや、『飴食べる?』と呼びかけると、ちゃんと返事をします。

 しかし、『飴』よりももっと興味があることに熱中しているときは、『飴食べる?』と呼びかけても全く返事をしません。

 これは、自分にとって今一番興味があることに熱中(集中)しているということです。集中すると周りのことが見えなくなってしまうのではなく、興味をもったことをじっと考えているのです。


【反復練習】

 唄を初めて覚えたときなどは、その唄を嬉しそうに何度も何度も唄います。また、大人に遊んでもらうときに楽しい、珍しいことなどをしてもらうと、『もう1回』と何度も何度もせがみます。この『もう1回』は永遠に続きます。子供はそれが、楽しい経験ですから、特に何度も何度もしてもらうことによりその経験を学習しているように思えます。

 言葉を覚えるようなときには、うまく喋ることができる単語であれば、何度も何度も口ずさみながら復唱して覚えようとします。
 また、うまく喋ることのできないような単語であれば、ストレスを感じた瞬間に泣き出したり、やめてしまったりします。しかし、しばらくすると、いつの間にか以前喋られなかったはずの言葉が言えるようになっていることもあります。まったく不思議なことですが、どこかでそれを克服している瞬間があったということです。


 子供の記憶のメカニズムは、我々が理論暗記をする際に最も短期間でストレスなく覚えることができる方法を本能的に実践しているようにしか思えないのです。そのコツをなんとしてでも子供から教わりたいものです。これは、子育てをしながら勉強するお母さんだけに与えられた特権とも言えるような、税法受験生にとっては羨ましい境遇であるといえます。

 是非、子供をしっかり観察して最も純粋な記憶のメカニズムを教えてもらいましょう。もっとスゴイ記憶のためのテクニックを教わることができるかもしれません。



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